猫は人間の言葉を喋りませんし、人間は猫の鳴き声から思っていることを読み取ることができません。
しかし、猫がどのような精神状態であるかを知る手立てはあります。
それは、猫のしっぽを観察することです。
まず、猫が機敏にしっぽを振っているときは、嬉しいのではなく、警戒心などを表しています。
これは、犬とは異なるので勘違いしやすい人が多いようです。
その振り幅の大きさで感情の大きさもある程度分かりますが、大抵は警戒心から威嚇してみたり、ストレスを感じている証拠です。
逆に、動きがゆっくりであるときは、猫がリラックスしている証拠です。
ただ、座っているときはそれで良いのですが、立っている時にしっぽをゆっくり動かしている時には何かに興味を示している時です。
下手をすれば、次の瞬間には何かに飛びかかってしまうこともあるかもしれません。
猫を抱いている時にもしっぽの動きに注目しましょう。
抱いている時にしっぽがだらんと垂れ下がっているか、ゆっくり動かしていれば、猫はリラックスしています。
逆に、早く動かしている時は抱かれているのを嫌がっているので、早めに離してあげましょう。
もし、しっぽをお腹にくっつけている時には猫が何かしらの理由で怖がっている時です。
ストレスの原因になりますので、その対象を取り除くか、離して逃げられるようにしてあげましょう。
猫は、時としてしっぽの先端部分だけ動かす時があります。
理由は大きく2つに分かれ、一つは獲物を見つけて気を取られている時、もう一つは寝ている時に呼ばれて、起きるのが面倒で、とりあえずしっぽで返事をしている時です。
どちらも、構って欲しくないような時なので、しばらくは構わないであげましょう。
猫がしっぽを立てている時には、何かしらアピールしている時です。
ご飯が欲しかったり、遊んで欲しい時の合図なので、餌をあげるか、遊んであげましょう。
ただし、驚いてしまうとその状態で毛を逆立てて、アニメや漫画でよく見るしっぽが「ボワッ」としている状態になります。
日頃からのんびり屋の猫は、あまりならないようですけど。攻撃的な時にはしっぽを山形にする時もあります。
あと、猫を抱いている時の説明にもありましたが、猫が恐怖心を抱いている時には足の間に挟んでしっぽを隠そうとします。