おばあさんと野良猫

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ある廃屋にタマという一匹の野良猫が住んでいました。

寂れた町の廃屋で猫の仲間もいません。

生まれたときから孤独なのか、何時からここに住んでいるのかも忘れてしまいました。

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この廃屋は、真っ暗で寒いけど、じっと体を丸めて朝を待ちます。

でも、独りでも寂しくはありませんでした。

優しいおばあさんが朝と晩にご飯を持ってきてくれるからです。

タマという名前もおばあさんが付けてくれました。

おばあさんはが持ってきてくれるのは、煮干しや自分のご飯の残り物で、あまり美味しくは無いけれどお腹一杯になるので不満はありません。

おばあさんは、足が弱いらしくいつも大変そうにゆっくり歩いてきます。

お腹がすいて早く食べたいのに、じらすようにゆっくり、ゆっくり歩いてきます。

そして、食べている間は優しく背中を撫でてくれるので、タマにとって最高の時間です。

タマははやる気持ちを抑えてゆっくり餌を食べます。

餌を食べ終わるのを確認すると、おばあさんが帰ってしまうからです。

でも大丈夫です!朝までじっと丸まってればまたおばあさんが餌を持ってきてくれるから・・・

そんなある日のこと、いくら待ってもおばあさんが現れません。

あれ!どうしたのかな?お腹すいたよ・・・

ですが、おばあさんはあらわれませんでした。

次の日も、次の日も、待っていてもおばあさんは現れませんでした。

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この廃屋にいては何も食べるものは無く、生きるためには別の場所に移動するしかありません。

「でも、もう一日まてば、おばあさんが来るかもしれない・・・」

やはり、おばあさんは現れません。

食べる物を探すために移動しなくてはいけない。

「でも、もう一日まてば、おばあさんが来るかもしれない・・・」

そんなことを繰り返していたある日、タマは気づきました。

「おばあさんは、もう来ないんだ・・・」

タマにはもう、歩くだけの体力は残っていませんでした・・・

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