猫を飼う時は、ワクチンを接種し、4週後に再びワクチン接種をするのが良いと言われています。
ワクチンを注射することの効能と副作用、ワクチンは必要なのかを考えてみたいと思います。
猫ワクチンの種類
猫ワクチンには、1種~7種混合まであり、5種類の病気に対応します。
接種したからと言って必ず効くわけではないですが、発症の重症度が軽くなる等利点はあるようです。
現在、感染症にかかってしまうと、感染症自体の有効な治療法が無く、症状の緩和処置しかできません。
治療法がない以上、予防しかないという事になるので、ワクチン接種が重要だということです。
一般的に必ず接種してほしいワクチンは3種混合で、部屋飼いの場合は、3種ワクチンで十分です。
外に出す場合は、5種混合ワクチンが良いと言われています。
猫への負担と副作用を考えると、3種混合ワクチンが安全です。
猫ワクチン接種の料金
ワクチンの料金は、特定の決まりが無いため、病院ごとに違います。
私の家の猫の場合、部屋飼いなので3種混合ワクチン1回5000円でした。
獣医により使用する薬も違いますが、平均4000円~6000円といわれています。
猫ワクチン接種の注意点
ワクチンは猫への負担も大きく副作用もあるので、猫の体調が悪い時は接種出来ない。
ワクチンの副作用やアレルギー反応は、重症なものは、接種後3時間以内に出ることが多く、急変に対処できるよう、午前中に接種する。
ワクチンの接種時期と周期
ワクチン接種の時期
- 子猫:生後8週~12週に接種、更に4週後に接種(2回)
- 成猫:何時でも接種、更に4週後に接種(2回)
- 子猫・成猫共に次回からは一回のみ接種
ワクチンは子猫の場合、生後8週~12週は親猫の免疫があるので、免疫が切れる頃に一度目を接種し、4週後にもう一度接種することで効き目を確定させます。
子猫・成猫共に次のワクチン接種からは、一度のみの接種です。
ワクチンの接種周期
ワクチンの接種の周期は、日本の推奨は1年、アメリカの推奨は3年となっています。
アメリカの推奨はワクチンの副作用等猫の負担を考えて決定されたガイドラインです。
また、ワクチンの効果が3年持つという研究結果をもとにしたガイドラインです。
日本の猫もワクチンによる体の負担は同じなので、ペット王国アメリカの意見には一理あります。
日本では、まだまだ猫のワクチン接種率が低く、3年に一度になった場合獣医の生活問題という事もあるでしょう。
ワクチンを毎年って、猫の体への負担や私達のお財布への負担が大きいですよね。
日本の獣医師の中にも稀に、一年ごとのワクチン接種に対する懸念を口にする人がいます。
私の個人的な意見としては、3年に一回で十分なきがしますが、ワクチンの毎年の証明書が無いとペットホテルを断られたりと不便もあります。(私は使いませんが)
日本で3年に一度にするには、自己責任で!
猫ワクチンの効果
ワクチンは以下の5種類の感染症に有効で、◎は3種混合ワクチンで予防でき、◎〇は5種混合ワクチン、7種混合ワクチンは、◎〇とカルシウイルス3タイプを予防できます。
◎猫汎白血球減少症
嘔吐や下痢、発熱の症状が出、抵抗力が低下する。
伝染性腸炎で致死率と伝染力が強く、消毒が困難。
感染猫との接触や、外に出た人間の靴や服からの間接感染もある。
◎猫ウイルス性鼻気管炎
パルボウイルスにより、激しい嘔吐や下痢、39度以上の高熱で衰弱し重症化しやすい。
猫のクシャミ、鼻水、目ヤニ、よだれ、排泄物の接触感染と空気感染。
◎猫カリシウイルス感染症
猫風の一種でウイルス鼻気管炎よりは症状が軽い場合が多いが、肺炎になると重症化。
猫のインフルエンザと思えばよく、ワクチンの接種も同程度の認識で。
猫のクシャミ、鼻水、目ヤニ、よだれ、排泄物の接触感染と空気感染。
カリシウイルスには多くのタイプがあり、3種混合~5種混合では1タイプのみ予防でき、7種混合ワクチンだと3タイプの予防ができます。
〇猫白血病ウイルス感染症
白血病ウイルスですが、免疫力の低下により、他の病気の原因にもなります。
猫同士のケンカやグルーミングで感染します。
〇猫クラミジア感染症
目ヤニと結膜炎の症状が現れ、鼻水、咳、クシャミの症状もでます。
感染猫との接触。
☆猫免疫不全ウイルス感染症
猫のエイズなので、様々な病気の原因になり死亡します。
猫エイズは、交尾やケンカで感染が多く、特にケンカが多い。
現在はワクチンは販売中止になっています。
人間のエイズと同じく感染力は弱いので、猫を家から出さない事が一番の予防です。
猫ワクチンの副作用
重症の場合あり
- ぐったりする
- 倒れる
- 呼吸の異常
- 体温低下
- よだれ
- ふるえ
様子をみる
- 顔のむくみ
- 腫れ
- 痒み
- 食欲の低下
- 軟便
- 下痢
- 吐き気
ワクチンによる副作用やアレルギー反応は、最初の1時間以内に出るアナフィラキシーショク反応と3時間以内に出るアレルギー反応を乗り切ることが重要なため、午前中に接種するようにしましょう。
以後に現れる症状は、とりあえず様子をみてみる程度であることが多いです。