昔、私は一時だけですがリラックスのためにお線香を焚くことがありました。
猫を飼っていて、嫌がるかな、と思ったのですが、その猫の場合は逆でした。
私が線香を焚き始めると、家のどこにいてもやって来て、その線香の煙をじーっと眺めているのです。
猫が触ってやけどをしないように配慮していたのですが、必要以上に近づくことなく、ずっとその煙を眺めているのです。
一度、私が「そんなの見て楽しい?」と言ってみると、まるで満足しているかのように鳴き返してきました。
そして、線香が消えるまでその場を動こうとしないのです。
何度か猫じゃらしで気を惹こうとしたのですが、普段であれば飛びついてきて遊び始める猫が、その時だけは絶対に反応しなくなるのです。
一応、視界の邪魔になると弾いてくるのですけども。
猫も一緒にリラックスしているのかな、と思いながら、いつもとは違う香りの線香を焚いてみると、今度は逃げ出してしまいました。
何だろうと思って猫を抱き抱えて部屋に戻ろうとすると、暴れだして逃げられてしまいました。
もしかして、この線香の煙は苦手かな、と思って、以前と同じ線香を焚き始めると、今度はいつもどおりやって来て、やはり煙をじーっと眺めるのです。
ちなみに、お線香の種類によっては猫にとって有害なものも含まれていることがあります。
その場合、猫は本能的に逃げ出すことが多いそうです。
お線香全てにそういった物質が含まれているわけではないそうですが、どのお線香にそういった物質が入っているかの判別はつきにくく、お線香の焚かれている部屋が好きな猫が長生きしていたという話も多くあるようです。
猫が有害物質を嗅ぎ分けているかは分かりませんが、もし、何かしらの理由でお線香を焚くのであれば、それに対して猫がどのような反応を示すかを確認しておいたほうが良いでしょう。
逃げ出さないからといって安全かは判断しかねますが、逃げ出したり嫌がったりするのであればお線香の種類を変えるか、猫の行動範囲にお線香の煙が行き届かないようにしたほうが良いでしょう。