猫と一緒に怪談話
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昔、友人の家に数人がかりで泊りに行った時の話です。
そのときは夜、寝る前に怪談話をすることになったのですが、部屋には私たち以外にも、友人が飼っていた猫も一緒にいたのです。
なので、猫も一緒に怪談に参加させることにしました。
そのうちどこかに行くだろうと思ったのですが、結局最後まで怪談に参加していました。
その最中、猫はずっと同じ場所に座り続けていました。
まるで、本当に参加しているかのような構図に、私たちも面白くなって、最後まで追い出すようなことはしませんでした。
その最後の方になって、「次はお前が話せよ」と友人が猫を撫でると、猫は一鳴きして手をまねき猫の手のように動かしました。
すると急に部屋の電気が消え、私たちは慌てふためきました。
どうやら、ブレーカーが落ちてしまったようで、すぐに復旧しましたが、怪談よりもその出来事の方が一番驚いてしまいました。
その後はすぐに怪談を終了することになりましたが、猫はどこかに行ってしまったようです。
急な停電に驚いてしまったのでしょう。
翌朝まで家のどこかに隠れていたのでしょうね。
朝は猫の鳴き声で起きることになりました。
そういえば、と私たちは一つ思い出したことがありました。
実は、昨夜の怪談において一番みんなを怖がらせた人に対してご褒美が与えられることになっていたのです。
そして、一番驚いたのは例の停電だったので、ご褒美は猫にあげることになりました。
とは言え、猫が何を欲しがっているのかは分からないので、とにかく遊んであげることになりました。
その日の午前中はとにかく猫の相手をすることになり、猫が満足するまでの数時間を猫との遊びに費やすことになりました。
その後もその友人の家に遊びに行くたびに猫がそばにいることが増えました。
おそらく、一緒に居れば思う存分遊んでくれると思ったのでしょう。
とりあえず、ある程度は遊んであげることにしていました。
さすがに勉強会みたいなときには遊んであげられる時間は少なかったのですが、その場合は猫の方が空気を読んでいるのか、しばらくするとどこかに行ってしまい、勉強が終わると再びやって来ていました。
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