猫様と俺様と貴方様
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俺様(飼い主)の飼っている猫様(ペット)という生き物は本当に自分勝手で我儘だ。
猫様の気分次第で俺様の気持ちなどお構いなしに振る舞いやがる。
部屋飼いの猫様は城(部屋)の王様なので自分が一番偉いと思っているのだろう。
ちょっと前までソファーの上で寝ていたと思うと、次の瞬間には箪笥の上で寝ていて、挙句の上にいつの間にか俺様の膝の上で寝だす。
猫様に膝に乗られた俺様は、猫様が気まぐれに他の場所に移動するまでは身動きを禁止されている。
猫様といえども4Kg以上の重さに長時間乗られているとさすがに足がしびれてくる。
俺様はこの拷問を密かに「石抱きの刑」と呼んで恐れている。
これは猫様の考えた拷問で、実際に地味に苦しい。
一生のうちの70%を寝て過ごす猫様としては趣味と実益を兼ねた素晴らしい拷問なのだろう。
猫様が気分次第で行う拷問は他にも多数ある。
ゴハンドスルーの刑
この刑は俺様がうたた寝をしていたりする時に、しきりにご飯アピールをするので仕方なくご飯を用意すると、口もつけずにどこかに行ってしまう拷問で、強力な脱力感と共にうっすらと殺意を覚える。
猫パンチ連打の刑
この刑は俺様が何か作業をしている時などにおもむろに近づいてきた猫様が高速のパンチの連打を浴びせる拷問だが、実は鼻で笑える程効いていないのには気づいていないようである。
寒中空永の刑
この刑は、猫様の習性により一度窓を開けて外を見せてしまうと毎日必ず見ないと気が済まないらしく、真冬なのに強烈に窓開けアピールをして窓を開けさせられるのだが、冬には暖房の効力も無くなり寒さで鼻水がでることもある。
ゾウガメの刑
この刑は俺様が寝ている時に猫様が胸の上に乗って寝てしまう拷問で、高確率で悪夢を見る事になり、一度はゾウガメに踏まれる夢を見た。
切り裂きの刑
この刑は俺様の行動が猫様の逆鱗にふれた時に行われる拷問で、鋭い爪で主に手の甲を引き裂かれ、傷の深さによっては涙が出る。
ドラキュラの刑
この刑は俺様が猫様をお手入れしている時に気まぐれで行われることが多い拷問で、ドラキュラに噛まれたような2つの穴があき非常に痛い。
このような拷問を駆使して俺様の反抗心を押さえつけ、王様として君臨している猫様は城の警備も怠らない。
部屋中のあらゆる隙間や物の上のパトロールを日課としている。
爪を立てて柱などの強度を確かめる事も忘れない猫様だが、その行為が破壊につながっている事には気づいていないようだ。
そして、窓の外の監視も怠ることが無く、たまに頭の中でカラス等と勇敢に戦っている。
そんな勇敢な猫様にも苦手なものがある。
貴方様(客)の存在である!
普段は勇敢で威張っている猫様だが、侵略者である貴方様が訪れると普段の態度と一変しソワソワした挙動不審な猫になる。
もしかしたら俺様が楽しそうに貴方様と会話している姿も、家来が必死に侵略者と攻防しているように感じているのかもしれない。
ひたすら俺様と貴方様の攻防(会話)を遠巻きに監視している。
俺様が貴方様を撃退(お帰りになる)すると、何事も無かったかのように普段の猫様に戻る。
え、何かあったの?的な豹変はさすがだと思うしかない。
そして、城の大様も時々遠征(獣医)にでかけるのだがその時の猫様の行動が面白い。
普通なら遠征なので大暴れする勇士が見られると思うのだが、現実は逆で敵に何をされようとただただ大人しく逃げ出す勇気さえ無くして震えているようにさえ見える。
まさに、「借りてきた猫」だ!
日常の姿を知らない敵は、「なんて大人しい猫なんだろう。」と感心している事だろう。
少し笑える!!
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