フェリーで島にたどり着くと、たくさんの島人…
ではなくたくさんの猫がお出迎え。
こんなシーンをテレビなどで観たことはありませんか?
実は日本には「猫の楽園」と呼ぶにふさわしい島がたくさん存在していたのです。
猫の島と言えば、瀬戸内海に浮かぶ島々です。
まず、愛媛県大洲市の青島。
島民15人に対し猫は100匹以上という、まさに猫が中心の島。
イワシがたくさんとれるということで人々が移り住んだと言われていますが、現在もその漁業は健在。
猫の好物であるイワシをくわえて歩く猫の姿もちらほら見かけるそうです。
また、同じ瀬戸内海の島、香川県仲多度郡多度津町の佐柳島。
この島には、天狗様が祭られている神社があります。
この天狗様に会いに行くまでの道のりで出会うのが、猫たち。
ゆっくり日向ぼっこしていたり、冒険に出かけていたり、猫の気ままな日常を垣間見ることができます。
猫の島は瀬戸内海だけではありません。
宮城県石巻市の田代島。
この島でも多くのねこが暮らしています。
そして、猫も同様に、2011年の震災に遭遇していました。
強い地震に続き、何十メートルという高さの津波が襲った東日本大震災。
島も津波で大きな被害を受けました。
果たして猫たちは…。そんな心配は無用だったそうです。
彼らが持つ野生の勘で高台に逃げ、ほとんどの猫が無事に難を逃れたと言います。
そして猫たちが逃げた場所が、不思議、「猫神社」でした。
田代島は漁業の島。
昔から漁の良し悪しを猫の行動で決めていたというほど、猫との暮らしの歴史が長い島だったのです。
ひっそりとたたずむ猫神社。猫たちを救ったこの場所には、本当に神様がいるのかもしれません。