友人の家には1匹の猫がいました。
子猫の頃から飼っている猫のようで、友人宅にはさまざまな猫用のおもちゃが置いてありました。
実際、そのほとんどは「置いてあるだけ」なのです。
使わないのか聞いてみると、その猫はしょっちゅう遊び道具を変えるのだとか。
そして、飽きたおもちゃはその後ほとんど使わなくなるという話です。
その最たるが「ボール」なのだそうです。
ボールってそんなに変化ないのでは?と聞いてみると、ボールの場合はその大きさとか形状とかよりも、なぜか「色」で変化するのだそうです。
飼い始めてから最初に与えたボールは白かったそうですが、その後数ヶ月するとそのボールでは遊ばなくなったのだそうです。
そこで、今度は青いボールを与えてみたところ、また遊び始めたのだそうです。
しかし、今度はまたその青いボールにも飽きてしまい、また別の色のボールを与えると遊び始めるのだそうです。
それって、色じゃなくて新品のボールだからではないのかと聞いてみると、同じ色の新品のボールを与えてみると今度は遊ばなくなったのだそうです。
すぐさま、一緒に用意していた新しい色のボールを与えてみると、やはり遊び始めるのだそうです。
ボールの他にもさまざまなおもちゃがありました。
しかし、これらのおもちゃはボール以上に飽きるのが早いのだとか。
コスト的な観点から、やはりボールが一番お手軽なのだそうです。
目下の悩みは、そろそろボールの色を探すのが大変になってきたのだそうです。
すでに何色ものボールを与えているので、新しい色のボールがなかなか手に入らないのだそうです。
たまに、過去に遊んだボールにも反応することもあるので、最悪、過去のボールを全部与えて、反応したボールでしばらくはもたせるのだそうです。
きちんと遊ばせているおかげか、その猫は高齢だと聞きましたがそれを感じさせない俊敏なフットワークを見せていました。
彼曰く、運動不足で早死させたくないのだそうです。