怪奇現象の正体は猫
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私は自宅で仕事をしていました。
すると、キッチンの方で物音がしたので行ってみました。
そこには、中身が入っていない、空のペットボトルが転がっていました。
そのペットボトルは容量の少ない小さめのペットボトルで、昼時に飲み干したお茶のペットボトルだったのですが、あとで捨てようと思ってテーブルに置いておいたはずが、どこかに行ってしまっていたのです。
捨てた覚えはないけどな、と思いながら忘れかけていたのですが、なぜか昼食以降に近づいていなかったはずのキッチンから見つかったのです。
まあいいか、捨てておこう、と思ったその時、パソコンの前に置いてあった携帯電話に着信があり、急いで電話に出ました。
仕事の話も終わってから仕事を再開、はて、何か忘れているな、と思いながら椅子に座ろうとしたとき、またしてもキッチンから物音がしました。
先程と同じ音がしたので、私は先ほどのペットボトルのことを思い出し、キッチンに向かいました。
すると、先ほど置き忘れていた時とは別の場所にそのペットボトルが置いてあったのです。
あれ?さっきはそっちにあったのにな、と、先程からの物音と合わせて少し怖くなっていたところに、物陰から飛び出してきたのは猫でした。
猫は、私の手に持っていたペットボトルを奪おうとしていました。
そこで私は合点がいきました。
物音の正体は猫がペットボトルをいじっていた音だったのです。
おそらく、私が昼食のあとに籍を外したタイミングでテーブルの上に置いてあったペットボトルを奪って逃走、その後、キッチンで遊んでいた時に転がしたか何かで音が鳴っていたのでしょう。
四角い形状のペットボトルだったので、転がった時にはフローリングと接触して音を出していたのです。
とりあえず、危険はないでしょうけどもこれ以上音を出されるのも面倒だと思い、ゴミ箱に捨てておきました。
猫は抵抗するかな、と思いましたが、どうにも執着を失っているようにも見えました。
そういえば、先程から音が鳴っていたのはキッチンで、ペットボトル用のゴミ箱はキッチンにしかなかったので、ひょっとして捨ててくれようとしていたのかな、とも思いながら、私は仕事をしに部屋に戻りました。
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