今回は猫の鼻についてのお話です。
猫は耳がいいことで有名ですが、嗅覚も優れています。
子猫が生まれて初めて使うのも嗅覚で、母猫のオッパイの臭いを嗅ぎつけ乳首にたどり着くと自分の臭いを付け自分の乳首として記憶します。
この時のオッパイの出の良い優位の自分専用乳首を確保することから子猫の生存競争が始まっているのです。
そんな猫の一生を作用する鼻の働きを考えてみましょう。
猫の嗅覚
猫の嗅覚は人間のおよそ10万倍と言われています。
これは、単に臭いを10万倍強く感じるということではなく、微かな臭いを感知したり、臭いの質を細かく嗅ぎ分けられるということです。
猫は嗅覚を餌を安全かどうか嗅ぎ分けたり自分の縄張りの確認や他の猫や人間の確認に使用しています。
味覚が安全に食べられる物かどうか!に特化されている猫は、美味しいという感覚はなく、嗅覚によって臭いで餌を認識し、好みも臭いによって決定しています。
生まれた時のオッパイの確保から生きていくための餌の判別まで生きるための基本的な部分を嗅覚が司っているのです。
なので、嗅覚が失われると猫は餌を食べなくなってしまうのです。
近くに餌があったとしても、嗅覚が無いと餌として認識することができないからです。
これはそれほど不思議なことではなく、人間の場合、食事を美味しいと認識するのは80パーセント以上を視覚で判断しています。
目隠しをすると、何を食べているか判断できないというのもそのためで、人間の味覚はあまりあてになりません。
温度センサーとしての猫の鼻
猫の鼻の大切な役割の一つに、温度を感知する機能があります。
猫は温度を鼻によって感知しているのです。
そして、体は温度に鈍感だといいます。
さて、その鼻が持つ温度センサーとしての感度ですが、とても優秀で、0.5度単位程度の制度で温度変化を察知できるそうです。
この素晴らしい鼻の温度センサーにより猫は暖かい場所を見つける才能に恵まれているのです。
猫の鼻の鼻紋(びもん)
人間には指紋があり、照合することで本人かどうか確認することができますよね。
猫の場合は、人間の指紋の代わりに鼻紋というものがあります。
猫の鼻先の鼻紋は同じものが無いと言われていて、世界で唯一の自分の猫を特定することができます。
これは猫だけではなく、犬や牛も同様で鼻紋があり、食用の牛の場合出生時に鼻紋を登録することで鼻紋認証が活用されています。